陽だまりの樹(5)
手塚良庵は、江戸の種痘所設立に向け、努力している父・良仙を手伝うため、適塾を去り江戸へ戻る。
病気の将軍・家定に拝謁したいというハリスの申し出に、幕府は混乱するが、良庵は謁見を無事終わらせる案を思いつく!!将軍・家定の後継ぎをめぐり、幕府内は激しく対立していた。
老中・堀田は、朝廷から条約調印の勅許を得られなかったため、権力の座は井伊へ移る。
そのあおりを受けて、伊武谷万二郎は、ハリスの警護役を解任されてしまう!!大老・井伊直すけが朝廷に無断でアメリカとの通商条約に調印したことで、朝廷と幕府は激しく対立した。
攘夷派・橋本左内の同志とみられた伊武谷万二郎も、井伊ら幕府側の巧みなわなにはめられ、無実の罪をきせられる!!安政六年、橋本左内らの攘夷派は、幕府により次々と処刑された。
水戸の山中に身を潜めていた伊武谷万二郎は、井伊直すけの腹心・磯貝長八郎を捕らえ井伊の汚職を暴こうとするが、その間に井伊は、水戸浪士らに暗殺される!!おせきは、アメリカの通詞・ヒューケンに暴行されたのをはかなみ、尼寺へ入った。
おせきに恋こがれていた伊武谷万二郎は激怒し、ハリスとヒュースケンの警護役を降りるが、その日の晩にヒュースケンは刺客に殺害される。
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