奈緒子(21)

全国高校駅伝第6区、波切島高校は遂にトップに立つ。
アンカーの雄介につなぐ重責区間を担うのは、キャプテンとして波切島を支えてきた本松。
一方、2位の山梨修央の走者・岡本は、監督の指示に従い本松の5m後方を追走する。
大会を通じ、初めて追われる立場となった波切島。
息詰まる心理戦が、始まろうとしていた……。
全国高校駅伝最終の第7区、先頭を独走する山梨修央を第二集団が驚異的なスピードで追い上げる。
集団の中心を走る雄介は、船橋第一・黒崎の執拗な揺さぶりに耐え、一段とペースを上げる。
だがその時、雄介の足に異変が……。
全国高校駅伝最終七区、残り900mのところで山梨修央の西条が脱落。
先頭集団は、雄介をはじめ船橋第一高の黒田ら5人となった。
しかし、常にトップを走り続けていた雄介も、史上稀にみるハイスピード展開に、己の力の自信を失いかけ……。
そのとき、雄介の耳に大介の声が飛び込んできた!雄介とシャバ・シンバ、黒田による決戦の舞台は、大観衆の待つトラックへともつれ込んだ!! 三人それぞれの思いが交錯するなか、雄介が体ひとつ分リードする。
「疾風(かぜ)ーッ!!」の歓声が巻き起こるスタジアム。
西浦はひとり静かにそのスタジアムから離れようとしていた……。
またもや荒井は雄介を「ボクサーになれ」と誘うが相手にされない。
そこで、反射神経には絶対の自信を持っている荒井は、雄介に50mダッシュの勝負を挑む。
「お前(雄介)が勝ったら、もうボクシングには誘わない。
ただし、オレ(荒井)が勝ったらトレーニングにつき合え」という条件をつけて。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60021600